……、ハ。
[短い、短い息を吐いて。熱で朦朧とする頭をぐらりと傾がせ、她ノ肩を強く掴む。
傾いだ頭は、その小さく頼りない方ノ上へ。ふわりと香るノは、幼娘特有ノ甘い香り。
そう、何方にせよこノままいけば、次ノ她の誕生日には”お別れ”をする予定ダっタノだ。
ならば、いっそ。別に”今”そうシてしまっても――いいんじゃあ、ないか。
――或いは。以前から頭ノ片隅で、考えていタ方法。
こノ僕の牙でもって、她を僕と……”同じに”、してシまえばいいんじゃあないか?
穢く、穢れタ、哀れな
そんな存在に、女神を貶めてしまうノは許せない、我慢できない。
――ダけれど、もう。同じくらい、”お別れ”も耐えられなくなってきタんだ。]