( 本来ならば、今後どうなっても私兵を町に入れる事は避けるべきでしょうね。)
[ 引き連れた貴族の私兵。表向きは国軍の兵士達は、町を見下ろせる位置に陣取り、先遣隊に「シュビト周辺の治安不安の為」の出動という名目で、国軍と合流もせずに隊長に引き渡した格好のままで独自に備えていた。
隊長の言は有事の際にはすぐさま町に攻め込めるようにしているとの事だったが、どちらに対してという肝心の部分は聞いていない。彼自身も知らないのかもしれない。
今の現状は南島屈指の錬兵の布陣という、手に入れた自慢の玩具を見せびらかしに着たに過ぎない。見せびらかす相手が物欲しげに見てくれる保障などどこにもないのに関わらず。]