人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


吸血鬼 シメオン

―サロン→西の塔―

[掌をジークムントに預けた血親の後ろを警戒しつつ進む。
数歩前方をゆくジークムントの歩みはごく自然に血親に合わされていた。
この2年で男もその歩調に慣れてはいたが、彼女をエスコートする事など出来ないだろう。
この二人が並ぶさまも絵になるものだとぼんやりと思ったが、心の大部分は別の事に向いていた。
結界が張られてから―正確にはその少し前からだったが―起きていた変化は男の心を乱す。

それでも、自分を落ち着かせるように深呼吸をした後には、普段通りの表情を浮かべていたが。]

(160) 2014/02/19(Wed) 21:36:24

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