──── 数日前 ────
[ 貴族と話し、すぐに私の元へ来たそいつらは
貴族よりも身分が上に見えた。
数ヶ月前に"印"を入れられても
今いる場所を離れることは許されなかったのに
貴族は明らかに不機嫌そうな顔をして
"早くいっちまいな"の一言。
わけがわからず戸惑う私を黒い服の連中が連れていく。
そのまま豪邸に連れていかれ……
それからは酷かった。
だだっ広く蒸し蒸しした空間に入れられたと思ったら
服を脱がされ頭からお湯をかけられて。
そこから出たら熱風を頭にずっと当てられて。
薄くてスースーする服を着せられたと思ったら
体のサイズを測られて。
終いには黒服の男から、この船に乗ることを告げられた。 ]