…… 『ドワーフの技は面白かった 私はおまえたちが好きだ』[笑みを消し、僅かに俯いたヒトガタの喉が別の声を紡ぐ。ツィーアの核がチリン、と澄んだ音をたてた] 『して…もう、おまえたちは喰ろうていいのだな? 好きなものの死を得るのは私の喜びだ』[重低の咆哮は、魔法兵器のもの。最後尾といえその距離は決して遠くはない。魔王の城は我が王を呼びながら、渓谷を動いて進み来ようとしていた]