だが少佐のように、納得しないものも居るだろう。
故にこれより24時間、技官には見張りをつける。
部屋には女性技官を同室させる。
選任はドーベルニュ少佐に任せよう。
彼女に不信を抱く兵士を選んで付けていい。
そしてもしも、技官がスパイ行為と思う
疑わしき行動をとったならば…その場で射殺しろ。
これは本人にも伝えてある。
これが―――…今の俺ができる最良だ。
[これで納得するだろうか――いや、しないだろう。
それでも、もう下した処分を撤回する事も、譲る気もないのだと、
ウェルシュをじっと見据えながら、音のない息を落とした*]