[痣?と不思議そうに聞き返されれば。
知っている限りのことは教えただろう。
その模様がシレネの花に見えたことは伏せたが。
セルウィンのことも聞かれれば伝えたかもしれない。
気付かないなんてソマリらしくないわね、と思ったのは一瞬。
しかし、あの体調で、アリーセを見つけたのであれば、それは仕方のない事のように思えた。
血肉にしか眼中になかった……などと思っていることは当然分かる由もない。
寝たらよくなったという彼には、見えないにも関わらずにっこりと笑う。]
そう、よかったわ。
こんな状況だからこそ、無理は禁物よ?
本当に、死人みたいな顔色だったもの。
[礼を言われれば、素直に受け取って。
マーティンを探すかと言われれば、了承の意を返したのだったか。*]