―回想―[コンスタンツェの、脱落者の恩恵を知る恩恵とは興味深そうなものだった。そして、人狼自体を特定できた恩恵も。 「今はひとりの人狼」が増えたことを知れるのは有益だった。 しかし、脱落者は出たのだ。 見覚えのない藤色の光。 楠の知らない10人目の参加者の存在。そして――…。 視線の先に輝音を捕らえ、目を瞑ってから三人を交互に見た。]