―甲板への階段―[>>154事故現場の付近になれば、あの瞬間の事を思い出して男の表情は昏くなる。深く息を吸い込んでから入口へと近づいて行った。]……。[其処には生々しく爆発の跡が残っていた。曹長に引き上げられた後は余裕をなくしていたから、歪んだ入口を見て顔を顰め。瓦礫を拾い上げて観察をしてみたが、爆薬には詳しくなく。軍医に話が振られれば、男の視線も其方に向いた。]