― 疾風の精霊の領域 ―
[ また、同じ事を考えていた>>151、と、この状況でも心は躍る。
きっと、何か思いもよらぬ手を、星司なら繰り出してくるだろうとも...それを楽しみだとすら、どこかで感じている ]
(やっぱり、綺麗だ...)
[ 煌めく翠の刃に、心惹かれるのも同じ。
けれど、サーベルを握る手に躊躇いはなく、その足もまっすぐに迷い無く駆け続ける ]
せぇいっ!!
[ 右下から左上への斬り上げは、素早く躱される、返す刃は浅く星司の服を切り裂くが、同時に、揮われた双剣の連撃が、ウェルシュの胸元を裂いて、交差する浅い裂傷を二筋残した ]
く...!
[ 走る痛みを堪え、息を吸い込む ]