[ 土産だ、とファミルから投げ渡された指輪を、空にしたグラスで器用に受け止め、破顔して見せる。] 特別な手柄はあげていませんから、褒美なら躊躇うところですが、 個人的なプレゼントなら遠慮なくいただきましょう。 ──ああ、素敵。 なかなか古そうな品と見受けます。[ 炎上する塔に透かしてみたりして、ひとしきり観賞した。忠告に従って、指には嵌めず、髪に通してかんざしで留めておく。]