― 浴室 ― ぷ、は…っ[湯の底に沈みすぎて、危うく意識を失うところだった。いや、実のところずっと沈んでいてもそこまで問題ではないのだが…] ……つう…。[意識を覚醒させたのは、痛みだった。心臓がある位置を中心として、十字に走る二本の傷。聖剣によって刻まれたそれ]