― 少し前 ―[記憶の中にあるディーターとは違う態度>>158に、目を丸く見開く。]お酒ですか?すいません、ここにあるのは紅茶だけでして。[そも昼間から酒を飲むという発想がないから、背中を向けたディーターに申し訳なさそうに謝る。けれどもディーターが自分に向けた態度に対しては、普段と同じ反応を返した。これからすべきある目的のためには、なるべく周囲から疑われるような行動を取りたくなかったから。するとゲルトが気を使って、「じゃあ、僕が用意するよ。」と席を外した。]