― 5年前/魔法学園都市 ―
[どぎまぎするこちらに対し、リヒャルトはまるで理解していないような表情を向けていた>>152。
もー、と怒りたい気分だったが、この状況でそれをやれば更に墓穴を深くする。
それに、と、下を見下ろせば少しだけ頭が冷えた。
リヒャルトの魔法がしっかり支えてくれているとはいえ、危険な位置にいることに変わりはない]
はい……。
よろしく、お願いします。
[大人しく身を預けると、あとはリヒャルトが魔法を操るのに任せた]
[対岸についた後は歓迎の言葉と同時に、慣れない魔法を使う時の心得についてもたっぷり聞かされた。
リヒャルトみたいな無茶はしちゃ駄目、なんて言には、苦笑を浮かべるしかなかったけれど**]