[どうぞ、と気を利かせられて続けられるものでもない。毒気を抜かれ、はぁ、と息を吐き出し。炉の方へと視線を戻せば、胸ぐらを掴む手を離させようと、トン、と目の前の肩を軽く押した。]……先生が見回りに来る前に、離せ。それと旅行中、こんな風に他の奴には手を出すなよ。一緒にいて問題を起こされたら、連帯責任になるんだ。[怒らせた原因をわざと作ったことは、棚にあげた。**]