人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


流離の勝負師 ディーク

 
 闇ドワーフとも呼ばれる鉄底族は、戦闘に長け、誇り高い部族だ。
 魔王に従っているのだって、魔王の力に従ったからであって、心まで闇に染まったわけじゃない。

 敵将から決闘を申し込まれて拒否するとは思えないし、
 ロー・シェン、おまえが武技をもって彼らを感服させ、その領土を安堵してやることができるなら、彼らを魔王軍から離すことも可能だと、俺は思う。

 ただ、あそこは族長と副族長の家系が対立してる。
 族長を負かしても、副長がすぐに指揮権を引き継いで敵対されると面倒だから、向こうには族長と副長、両方出せと要請するんだ。
 こっちからも、大将と副将を出すからって。


[大将と副将──というその指先は、ロー・シェンとアイリに向けられていた。*]

(158) 2017/02/05(Sun) 22:07:50

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