[ レトが公国ということは、アリーセも公国なのかどうか。それとも帝国なのか――さすがにそれは聞けなかった。同時に想う。帝国と公国に分かれてしまった恋人たちは、その後、どうしていくのだろうと。…ユーリエが帝国で本当によかったと。卒業直後、レトから巡り巡って送られてきた結婚の報せには心からの祝福をした。――こちらの婚約の報せは無事に届いただろうか。 ]