ばか、じゃ…ない の[エレオノーレは、自分のした事に後悔などしていない。全ては自分の意思で行い、自分の思うようにしてきた。魔王復活の為、共に戦ってきた仲間の皆を殺す事に躊躇いなんてなかった。しかし、これまでを生きてきたのもエレオノーレで。その記憶は決して無くなった訳ではない。楽しかった事も、辛かった事も、嬉しかった事も、悲しかった事も。フィオンと、兄と、三人で遊んでいた遠い日の事も。全部、間違いなく想い出として残っている。ただ、それを選ばなかっただけ。選べなかった、だけ。]