―グランツェルツ橋南平原―
[久しく見ていなかった主君の顔>>150を見れば、流石に安堵もするもので。
コカトリスの姿も久しぶりに見ると心が和み、表情も和らぐ。
労いの言葉には黙して頭を垂れ。
橋の向こうを見ればなるほど、確かに幾万という兵力のありそうな軍勢が進軍しているではないか。]
……これだけの兵力があれば。
例え竜相手でも遅れを取ることはありますまい。
[これからの戦に向けての万感の思いを胸に秘めていると。
唐突に別の質問を投げられる。「透明化の術」>>151という言葉には、意外な事を聞かれたかのような軽い驚きの表情を見せ。]
……いえ、そのようなことは……
[何も、と言いかけて。言葉を止める。
軽く目を閉じて、直ぐに薄く開き。]