……俺が出来ることがあるとすれば人殺し位だ。
後は……解体でもすれば人間と違う器官でも
見つけられるかもしれない、位か。
[俺は死んでも良いかと思っていても、
左目は子供のように駄々を捏ねる。
ああ、そうだった。
こいつを仲間の元へ返さなきゃいけないんだった。
こいつが仲間と共に遠くに行くことが出来たら、
それは俺にとっても幸せだろうか。
そんな錯覚が、まだ俺自身に利用価値があると
思わせなければならないと咄嗟に理由を作り上げた。
見ても判るはずがない。
いや、もし見つけることが出来たとしても。
黙っていれば判りはしない*]