― 現在/東屋 ―
[どれだけそうして、一人の時を過ごしていただろう。
あまり長い時ではない。それ程、悠長な時ではない。
けれどどうしても、一人心安らぐ時が欲しくて東屋にいた。
そうしないと、もう心が悲鳴を上げそうだった。
だから一人ぼっちで空を見ていた。
蒼穹に舞う白い影>>109、それに目を見開く時まで。]
…… ベルフィ っ!?
[呼びかけるのと、人の足音>>121がしたのは同時だったろう。
ぱっと早い動作で見返したのは、別の姿が見えたかと思ったが為。
けれどそのようなことはなく、目に映るのは見慣れた姿で。]