[そして再び、追いつかれると承知の上でも障壁を展開させようとした瞬間。
構築中の障壁を貫き、アイルリートの脇腹を尾針がジッ、と微かな血と共に突き抜けた]
…… …… ……っっ!!
くそ……まだ僕では成功率に難はあったが……
障壁魔法より……封印魔法で、動きを止めるべきだった……か……。
すまない……油断した、トオル……
[その掠めただけの一撃で、失敗を悟り、脂汗を滲ませ出したアイルリートは
ゴーインよりも強力な猛毒の巡りに、思わずその場に膝を突いてしまった。
治る、なんとか癒せない程度の毒ではないのだけれど。
戦いながら解毒を行うには、猛毒が強すぎた**]