―――― チッ、余興に時をかけるな。 早々に招かれざる使途を屠れ。[一度、爪を隠すように握り込み。 次に開いた折には闇色の円弧が、一閃の爪先から生まれた。 居丈高に囃すは勇者と、それに共に駆け出した末王子。>>135 彼らを狙う光帯を切断する紫紺の衝撃刃。 先ほどは勇者を背から狙った力>>119>>125が、今は共通の敵影に。 彼らをいずれ雌雄を決さんとするは本心であるが、利己を多分に孕んだ共闘とも紙一重で在った。**]