[そうやって嘲笑すれば、彼女は言い返してきたり、あるいは怒りの言葉でも向けてきただろうか。何にせよ、今は玉座の間にあって両殿下の御前。僕への言葉は軽蔑も非難も全て聞き届けた上で、反論はせず相手にもしなかっただろう。] ……それでは、早急に調査に当たらせて頂きます。 [最後に深く頭を下げると、身を翻して玉座の間を辞する。本当ならばウェルシュ様と、これからの我々が採るべき方針について相談したかったのだけれど――まあ、後からでも遅くはないだろう。]*