["私じゃ駄目か?"と顔を真っ赤に染めるグレートヒェンに驚きの表情を向ける。私をそんな風に思っていてくれていた…?
その気持ちは素直に嬉しい。こういう事は、しっかりと言葉が話せる時に言いたいのだが…。]
"すまない。"
"可愛い妹の様に思っていて"
"今は恋愛の相手として見る事ができない…。"
[文字で書けば、なんて残酷な言葉だろう。
言葉で伝えられたなら、もっと傷つけずに……。
…いや、曖昧な優しさなんて余計に長く傷つけるだけか。ちょくちょく教会に遊びに来てくれて家族の様な感覚を覚えていた相手。いきなり恋愛対象で見る、というのは難しい。大切な人には違いないのだけれど。]
わふふふ…わおぉん。
(本当に…ごめん。)
[彼女の瞳から逸らさずに言葉にならない言葉を吐く。神に祈りを捧げる場であれば。誠意を持って正直に。*]