人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

―茶会の間―

[気の向くままにやってきたこの部屋には、随分と多くの同族(なかま)が集まっているようで。挨拶も忘れて興味深げに辺りを見渡す少女は、]

――……あなた、は、

[不意に宙空から現れた銀髪の少女>>92に、青玉を一層丸くした。能力に対する驚きではなく、己の源流が脈打つような、畏れ。

幼い少女は、心の臓の上で拳を握りしめて]

お祖母様、と呼んではならないわね。
……お父様よりもずうっと上のおかた。

お会いできて、光栄ですわ。

[鼓動を落ち着けて手を離し、一礼。艶然と笑んだ。]

申し遅れましたわ、私、クラウゼヴィッツ卿が末子。
名をシルキーと申します。本日はお招きいただいて。

(158) 2015/01/29(Thu) 23:30:42

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