―茶会の間―
[気の向くままにやってきたこの部屋には、随分と多くの同族(なかま)が集まっているようで。挨拶も忘れて興味深げに辺りを見渡す少女は、]
――……あなた、は、
[不意に宙空から現れた銀髪の少女>>92に、青玉を一層丸くした。能力に対する驚きではなく、己の源流が脈打つような、畏れ。
幼い少女は、心の臓の上で拳を握りしめて]
お祖母様、と呼んではならないわね。
……お父様よりもずうっと上のおかた。
お会いできて、光栄ですわ。
[鼓動を落ち着けて手を離し、一礼。艶然と笑んだ。]
申し遅れましたわ、私、クラウゼヴィッツ卿が末子。
名をシルキーと申します。本日はお招きいただいて。