[伸びてきたアレクシスの指に視線を移し、なぞる動きを追う。彼の顔に目を戻せば、胡乱げな瞳とぶつかった。] これは、私だよ。[ごく端的に言ってから、説明の要を思い出して言葉を添える。曰く、自身の血を魔術的に固めた血石が嵌っているのだと。]