―Nルーム―
[さて彼女はまだいたのか>>88。
会えば二三言会話をしただろう。
もし、花のことを尋ねられれば>>17、
『船長が咲かせた似たような色の花を、カレンに渡していた』
と証言するのだろう。
《罪》を塗って塗って、塗り重ね。
自分から目を反らせよう。
男は知らない。今いる中に死者の聲を聴ける者がいると>>151。
『ガルム』を植え付けられ>>1:446、能力を備えた者がいると。
能力だけでは飽き足らず、生物兵器に転用された
自分とは何もかも真逆な者>>4:318。
知っていれば喰ったのに!
だがこの最終局面、今更知ったところでどうにもしない。
もし、
疑念の種を植え付けて、それがどう実を結ぶのか。
植えつけられた者はどうなるかを見てやろう。
約束があると言うなら行くように促すだろう。]