[セルウィンが亡くなったという話に移れば、一瞬ではあるが、ソマリの表情が分かり易く固まる。>>153
いい人だったというソマリには頷いて。
Nルームで気遣ってくれた姿を思い出して視線を落とした。]
あとで花をあげとくわ。
……青い花にしようかしら。
[青い髪を思い出しながら、告げる。
ツェーザルの前に会った>>135 というなら、別れてから時間がたっているし、そっちの方向では絞り込めないなと頭を悩ませた。
しかし逆に、セルウィンが殺された時間、ツェーザルと会っていたならば、ツェーザルも白くなる。
だったらクレメンス?
オズワルドを殺した直後の目を思い出し、ぞわり、とまた背筋に冷たいものが走った気がした。
そもそも、「ソマリが白」という大前提が間違っているとは、……まだ気付けないこと……。
良い人だったという見解には、そうねと頷く。
どこか憂わしげな、罪悪感のような感情が見え隠れすることに気付いたが、守れなかったことに対して悔やんでいるのだろうと特に聞くことはしない。
無邪気な青年の、仲間の命を、自らの手で奪ったことを哀しみ憂いているとは想像もできない。]