[大人しく部屋に入ったときには、ローレルは既によれよれでした。
視線を床に落としたまま、衣服の入った袋を床に置きます。勧められるがままにベッドの上に載って、帽子を脱ぎました。
ジャンさんがお水と言った>>141のでしばし待って、受け取ります>>142。
自分でも気付いていませんでしたが、温泉で長らく過ごしたために、そのお水はとても美味しく感じられました。ひょっとしたら、脱水症状になりかけていたのかもしれません。
グラスを枕元に置いてジャンさんにお礼代わりに頭を下げると、いつも元気いっぱいのはずのローレルはしおしおとベッドに潜り込みました。
最後まで、眠りにつくまで、
ふたりのどちらもを、ちゃんと見られませんでした。]