[約束の場所は軽食が振舞われるブースであった。
飲食物の香りが緩やかに祭りの会場を彩っている中、
見覚えのある人影が集まっているところまでやってきた]
ど、どうも、おつかれさまなのです、
私、『
[おずおずとその輪に加わっていく。
自己紹介もあれば、リアルの姿とゲームでの姿を一致させるのは容易かった。
ドナーと名乗った人の姿をまじまじと見た時には、
思わず何かに気付いたように身じろいでしまったが]
(も、もしかして……私が見間違えていただけで実は男の人だったのでしょうか)
[速やかに内心でごめんなさいした]