[涙はたくさん流した方が良い。 雨なのか、それとも涙なのか。 もはや分からない程濡れた従弟の頬を撫で、ガラス窓に映る姿>>150に片眉が上がった。>>150 挟み撃ちされたらとさっと客室12に視線を向けるも、誰かが居る気配はない。]……ひとり、か?[ほんとうに? 疑い蒔く運命の花が、髑髏と共にゆっくりと揺れていた。**]