[血に中りながらも、右腕の魔回路が再び開けば、近い場所に聖女の気配を感じ取った。>>148繋がる感覚は、右腕を媒介にするが故の察知。聖女の恐怖が距離を超えて、己に流れ込む。>>152] ユーリエ…? まさか、一人か…![呟き漏らし、舌打ちを零す。―――分が悪い。そう、考えずには居られない。何故なら、同時に己は、城内で動く新たな魔の気配を感じていた。>>135]