[意識を眼前の戦いへ戻せば、王子へは想いと共にカヤの魔力をもが託され。
他の者も防護や援護、周囲からの攻撃へと回る――己が忠実なる配下は、力量を見定めるが如く傍らに控えていたか>>144]
クク、そなたは変わらぬのう。
[イースの加勢を咎めるでもなく、一方でタイガの釘刺し>>153もまた、配下の在り方として快いものとして受け止める]
だが今は、あれの力が遺憾なく振るわれる様を――この我輩も、見たくはある。
[今この時は、託された想いの先を見定めることを、魔王も己の意志として口にする。
それは単に力量を計るためか、他の意図があってのものか――そこまでは明かさず]