[神は特定の誰かを見る事は無い。
全ての存在を分け隔てなく、偏り無く見つめ続けている。
オズワルドはその中に在って、不用の天使として
囁かれる事が多少ながらあった。
神には必要の無い装身具を創る、無駄な天使だと。
それでもオズワルドは、それこそが自身に与えられた使命であり
存在意義であると、創り続けた。
……そんな彼の存在を、神はやはり見てはくれない。]
『多くの者が見て居なくとも構わない。存在の意味は必ずある』
[思考の最後に過ぎったのは、天界に居た頃の記憶。
しかし無駄な存在、それは正しかったのだと今確りと自覚した。]