[ 狙うは、その首の付け根。可動域を得るために、表皮が薄く、太い命脈も通る筈の場所 ]
グアァー!!
[ 輝く黄玉の気と、男自身の覇気を感じた竜が、降って来る殺気を振り払おうと、時を早めた長い尾を揮う。
硬い鱗で覆われた尾の一撃は、当たれば、龍の表皮とはいえ、完全に無傷で済むとは思われぬが、それを避ける気も、その余裕も、男には無い ]
オオォォーッ!!
[ 皇龍の咆哮と共に、龍牙が『永劫』の首を深く貫く。
相前後して、竜の尾の先が、オズワルドの背を薙いで、一文字に切り裂かれた背中から、紅い飛沫が宙に散った** ]