[スヴァーグニルの大蛇は、まずアイルリートを標的に定めたらしい。
実際の相性を見切れず嘲った奴に重い知らせてやろうとでも云う所か]
...Cera Fares...!
...Scutum Fang...!
[決して逃げ切れない速さではない。
だが障壁を展開しようとすれば、尾針を突きこみ障壁を破壊されてしまう程度には、アイルリートがこの大蛇に追いつかれているのも苦戦の原因だった。
世界樹の枝が急激に成長し、大蛇を追うが、尽くが避けられる。
魔力の消費が激しくなるが、とっておきの反撃障壁を展開して牽制を図ろうとも、この大蛇は殺意を漲らせてより激しく攻撃的に、アイルリートを殺そうと、その尾針と、牙を何度もギラつかせてくる。
だがここで本気で逃げに走れば、標的はトオルに切り替えられる事をよく理解していたから、それもできない]