[彼は本当に記憶喪失なのだろうか。そう見えないほどの飄々としたような態度と知識に、ほんの少し首を傾げて。] …やっぱり崩れないわよね。残念。 えぇ、十分に気を付けさせて頂くわ。[残念そうにしながら、くすりと微笑まれウェルシュの余裕を感じ次の策を考えておこうと心の中でそっとメモをして。念入りな敬語に違和感は持たなかったようだ。] …これ、下げてくるわね。[そういうとウェルシュの分も食器を持って、止められないうちにと歩いていく。]