― 拠点 ―[そして拠点へと辿り着いたのは、しばらく後のこと。 当然ながらレトらの姿はなく、そわりとした様子で八角鏡に目を向けたりしていたのだが] ん? 兎……?[ふと足許に、白緑の一風変わった色合い持つ兎を見付ける。 状況の不自然さも忘れしばし眺めた後、視線を上げれば] あれ。 もしかして、さっきの声の……?[木気纏う相手>>154に視線が止まる。 気を高め周囲を探る様子なら、邪魔をせぬよう口を閉じた*]