― 精霊節まで 火の場合 ―
[さて。精霊節までの間に、異界から呼ばれた勇者達は例外なく精霊石の欠片を手にする事となる。
つまり、精霊との交信、魔力パスが確立された事を意味するが、まあ容易ではない]
……お前は、火の勇者なのか?
いや。トオルやセイジとは違い
名前の響きは、こちら側に似ているのだなと。
[まず、火の勇者と云えば随分と軽そうな性格をしていた。
いや、アイルリート的にいえば、能天気そうな奴。
アルトマ家の守護者、ミリアムもそうなのだが。
火、と云えば熱血な性格をまず想起させる属性である割には…。
火の勇者二人は、どちらも毒気の抜けるゆるゆるさがある様におもう]