人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖光の ユーリエ

─ 城内: 通路 ─

[ 悲鳴を上げても、手を引く蔦の強さは変わらない。 ]

 はな……、離しなさい。
 けがらわしい。

[ どこへ連れて行こうというのか。
 いずれにしても魔物のすることだ。恐ろしい場所に違いない。

 ユーリエの手を捕える野茨の蔓。何故かこちらに触れて居る部分は滑らかだが、
 その先には鋭い棘が生えている。
 こちらから握ってやれば、その棘はユーリエの皮膚など簡単に裂くだろう。 ]

 ……!

[ 痛みを予想し、ぎゅっと目を瞑って逆手を伸ばそうとした時、
 不意に蔦の動きがとまった。
 数歩たたらを踏んでから、ぺたりと床にお尻をついた。 ]

(157) 2014/02/19(Wed) 21:33:16

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