― 警備本部 ―[一般観覧席の近くに置かれた警備本部は、今や臨時作戦司令部兼一大情報集積地と化していた。人使いの荒い元元帥が中心に陣取り、顔を出した人間を次から次へと使い走りに出している。おかげで、ある程度は残余部隊の確認も取れていたし、被害状況もおぼろげにではあるが判明しつつあった。判明したところで無残の一言に尽きるのだが、無残ななりに秩序を取り戻しつつある。足りないのは爆心地こと宇宙船周辺の情報だけだった。]**