――ああ、あれね! あれ!いやあ大したことじゃないのよ……。村人の冬支度手伝ってばかりであたしの冬支度がまだ大丈夫じゃないってだけで……ええっと。[手を打ち、まだ終わってない冬支度の中から、一番心配をかけなさそうなものを瞬時に選んで告げる]もうマフラーは飽きるほど編んだから、今年はセーターにでも挑戦してみようと思ってたんだけど。セーターの編み方の本、まだ借りてなくって。それくらいよ、それくらい……。[はは、という乾いた笑いが口から漏れた]