人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


血晶術師 エディ

― 王都陥落後 ―

 ……どういう事ですか。

[状況を問うべく、魔術による交信を試みてはみたものの、父からも姉からも応えはなかった。
ただ、肩の上の毛玉は、あの時からずっと落ち着きがない]

 ……パッペル。
 リンデの気配は、途切れてないんだよね?

[問うように呟いて、肩の上の毛玉を撫でれば、それはふるりと身を震わせる。
肩の上の毛玉の対は、常に姉と共にあるはず。
その気配が途切れていないのであれば──とは、思うのだが。

結局、父と姉との直接交信は諦めるしかなく。
その後に齎された情報は、嫌な予感を助長するだけのものだった。

そしてその、予感の内の一つは]

(157) 2014/09/12(Fri) 23:23:33

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby