[氷が溶け、水へと転じ。そこに溶け込んだ癒しの祈りが傷を浄め、塞いでいく。唯一の懸念は、刺さったままの剣――だったのだが] ……なっ……!?[氷が溶けるた直後に燃え立つ炎の色。驚きの声を上げている間に、それは掻き消えて] ……今、の……。[先の歌に、炎の要素は織り込んでいない。ただ、水と光で癒し廻らせるのが趣旨の術。それだけに、突然の出来事には戸惑いを感じるものの]