[そして、覚悟を決めたようにゴクンと唾を飲んで] 一つだけ言っておくよ。 ______俺は最初から、君だけは絶対に守るつもりだった。 君が真実に辿り着くのであれば、俺はここで殺されても構わない。 [距離を取り銃口を向ける彼女に、安らかな笑みを浮かべながら話しかける。その口調は、今までのものと違って優しいものだった。 後は黙って、彼女が引き金を引くか見ているだろう。撃っても当たらないとは思わず。]