― 天龍の滝 ―
人を探す、か。俺が話を聞いたのはもう20年以上前だからな、紹介してやるというわけにもいかないが、可能性だけを言うなら、ナハティガルのローゼンハイム家やラヴェンデル家は歴史ある家柄だけあって、史実に詳しい者もいるかもしれん。
その周囲を当たってみるのも一手だろう。
[ 何年前の話か>>110は、あっさり暴露して、男はヒントめいたものを口にする。恐らくは、その辺りに触れる事ができれば、動く者もいるだろう。 ]
諦めずにいれば道は開けるだろう。
ああ、だがもし、どうにもならなくなったら、俺が、クレティミアを王国に戻してやってもいいぞ?
王が居れば、その一存で国を動かすことも可能だからな。
[ それは、男が国を奪ることも出来る、という示唆であり、共和国としての信条を守ろうとするなら、他国に付けいられる事にも意識を向けろという忠告でもある。 ]