人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園後輩 フレデリカ

― デメララ・収容施設 ―

[建物への工作のため殿に回っていたこちらへ、列を外れた男が一人、近付いてきた。
 どうかしたのか、と問う声は飲み込む。
 それは――喉の大きな傷を除けば、よく知った顔だったから]

 とう、さん……!

[呼び掛けに、相手はゆっくりと頷いた。
 思わず飛びついて、強く抱擁を交わす。
 事情を悟った周囲の人々は、見て見ぬ振りをしてくれた]

(156) 2020/11/18(Wed) 23:30:37

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