人狼物語−薔薇の下国

340 下克上の服従試験


殭屍 アレクシス

[蜘蛛ノ巣の多灯天井灯シャンデリアノ下、薄い靴音ダけを響かせて。落ちないように、と腕に込められタ力に小さく小さく笑いながら。
ダけれど幸いな事に、こノ不格好な舞踏はどうやら気に入っては頂けタよう。腕ノ中で僕に腰を抱かれながら、満足そうにする姿を見れば此方とシても少シだけ、得意げな気分になロうと言うものダ。]

 噫、そうシてクれ。
 下手なままダと、”ドリィ様”ノ格好もつかナい。

[そうして与えられタ”ご褒美”には、此方もまタ握っタ手ノ甲へと口付けを。
舞踏は好きでは無いけれど、もシかしタらこうシてまタ、她と踊る機会もあるかもシれないダロうから。
その時に、僕がこうシて下手なままダと女神の威厳に関わるじゃあないか。

それにこうシて、小さな手を握り。次は明るい煌びやかな広間で共に踊る事を考えれば、中々に悪くは無い。
そノ時に、她はどんな風に舞踏を教えてくれるのダロう。こう見えてシっかりしている所があるから、きっと丁寧に教えてくれるノだロう。

――そんな日が、噫。何とも、待ち遠シい。]

(156) 2015/06/04(Thu) 13:16:15

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