人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


  コンラート

―自室・評議会の決定を受けて― ―
[長椅子の背に片腕を乗せてしどけなく座し、評議会の使者の口上を聞く。
白皙の美貌は明確な退屈に彩られ、組んだ足先は猫の尾のようにゆらゆらと揺れていた。

既に、ディークを城館に運び込んでから今までの間に、自分をここに寄越した男>>0:84に口頭で報告は済ませていた。
同時に、ある程度の腹積もりは聞かされていたから、ディークを養い子とせよとの通達は予期していた出来事の追認に過ぎない。
執行人のロー・シェンは、自分の頭越しに評議会の特定の勢力に情報を供与したと知れば、あまり良い気分はしないかも知れないが、コンラートは頓着するような性格ではなかった。


使者を早々に追い出し、独り、細く長い指を唇に当てて思案する。]

(156) 2014/05/05(Mon) 15:12:03

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